Aug 27, 2010
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ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
正午現在 80.14/17 1.3946/51 111.79/83
午前9時現在 80.33/36 1.4037/40 112.76/82
NY17時現在 80.31/33 1.4043/48 112.59/61
[東京 12日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時に比べて小幅安の80円前半で推移している。11日のユーロ圏財務相会合でギリシャ問題に対する具体策が決まらなかったほか、欧州ソブリン問題がイタリアに波及しかけていることからリスク回避地合いが継続。ドルは80円の下値を意識した底ばいの動きになった。ユーロ/ドルは下値不安の強い取引のなかで、1.39ドル前半まで売られて4カ月ぶり安値をつけた。
海外市場では、イタリア国債の保証コストが過去最高水準をつけ、イタリア10年国債利回りは5.71%に急騰。スペイン国債も売り込まれ、ソブリン問題が拡大した。これを受けてユーロは全面安となり、ユーロ/ドルは1カ月半ぶりに1.40ドルを割り込んだ。ユーロは対円でも112円前半まで急落し、米10年債利回りが3%を割り込むなど米金利の低下もあいまって、ドル/円は約3週間ぶり安値となる80.11円に下落した。
アジア時間早朝に、ユーロ圏財務相会合はギリシャの債務問題について声明を発表したが「ギリシャの第2次支援について11日には具体策が決まらなかった」(大和証券債券部部長、亀岡裕次氏)。ユーロはいったん1.40ドルを回復したものの、アジア時間もユーロは対円、対ドルで下値不安の強い取引が続いた。午前11時過ぎにユーロはストップロスを巻き込み、1.3932ドルまで急落して約4カ月ぶり安値をつけた。このタイミングで国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が「まだギリシャへの第2次支援の条件を協議する段階ではない」と述べ、市場では「問題の先送り」(外資系銀行)と受け止められたこともユーロ売りを後押しした。
ユーロの下値メドとしては、年初来安値から高値までの上昇幅の半値押し(1.39ドル)が意識されている。1.3907ドルには200日線(7月11日ベース)が通過しており、1.39ドル付近が次の抵抗ゾーンになりそうだという。
リスク回避地合いのなかで、ユーロ/円も111.67円まで下落するなど、クロス円も全般に軟調となった。クロス円の円買いの流れがドル/円にも波及し、ドルは一時80.10円まで売られて、海外安値を小幅下回った。市場では「80円近辺には輸入企業や投資家の買いが入っており、80円付近では抵抗がありそうだ。投資家のなかには、ユーロからドルにシフトする動きもあるようだ」(国内金融機関)との声が上がっていた。
ただ、足元のドル/円の値動きはユーロに振らされる面が大きく「ユーロ/円が下落すれば、結果的にドル/円が80円を割る可能性もある」(大手銀行)との声も上がっている。
<ギリシャへの具体的対応先送りでユーロに下値余地>
11日に開催されたユーロ圏財務相会合ではギリシャの第2次支援について具体策が決まらなかったことが、ユーロの下値不安につながっているとの声が多い。リスク回避でドイツ国債金利も急低下しており「米独金利が米国有利になっていることも、ユーロ/ドルを軟調にしている」(クレディ・スイス証券チーフ通貨ストラテジスト、深谷幸司氏)という。
声明では、ローンの満期延長や金利引き下げに言及しており、これはクレジットイベントとなる可能性がある。一方で、欧州中銀(ECB)はクレジットイベントや選択的デフォルトを回避すべきとの立場を変えていない。大和証券の亀岡氏は「方向としては、ECBが妥協して選択的デフォルトなどを受け入れることになるのではないか。ECBは担保としてギリシャ債を受け入れ続け、金融機関については保有するギリシャ債の損失処理が金融システムリスクを招くことがないよう、対応を取るのだろう」とみている。 また、ソブリン問題のイタリアへの波及も急だ。クレディ・スイス証券の深谷氏は「ギ
リシャ問題の片がついても、イタリアへの攻撃は終わらない。イタリアの実態はそう悪くないとみており、財務内容の開示など別のファクターでイタリアは大丈夫だという証拠をみせる必要がある」とみている。
欧州ソブリン問題の拡大で、欧州の銀行のドル調達に影響する兆しも出てきている。
11日のドル建て短期金融市場では、一部参加者が向こう2―6カ月間に資金繰り問題に直面する可能性があることを示唆した。欧州銀行のドル建て預金金利、ドル建ての3カ月物銀行間取引金利と翌日物インデックス・スワップ(OIS)のスプレッド先物は、ドル資金の調達金利が9月までに上昇する可能性があるとみられていることを示唆している。
ギリシャやイタリア、ポルトガルといった国にエクスポージャーをもつ金融機関の融資の返済期限が近づく中、欧州銀行のドル資金調達は難しくなる可能性がある。
<日銀総裁会見では口先介入なしとの見方>
きょうは日銀の金融政策決定会合後に白川総裁の会見が予定されている。しかし、市場では「総裁が円高に対して口先介入することはなさそうだ」(クレディ・スイス証券、深谷氏)との声が出ている。閣議後の野田財務相の会見でも、為替への口先介入は伝わってきていない。
口先介入を含めた介入期待が盛り上がらないのは、足元の円高が、欧州ソブリン問題を意識したリスク回避のユーロ売り、高金利通貨売りの結果、円が買われて起きており、積極的な円買いによるものではないためだ。また「円高ピッチが緩やかなことに加え、株価急落という事態にも至っていない」(国内金融機関)ことも、総裁が静観に回るとの見方につながっている。
ただ「今は円が全面高。その意味では、為替対応に動きやすい。株価などの動向をにらんで状況次第で対応を考えるのではないか」(クレディ・スイス証券、深谷氏)との声が聞かれる。
(ロイターニュース 松平陽子)
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